占い師の恋【完】



と。

回想はここまでにして。


今私はガウンガウンと乱雑な音を響かせながら中の服を洗っているのであろう、小さな我が家の洗濯機の前に仁王立ちしております。



「まーきー。何でずっとそこにいるのー?」

「(無視。無視…、)」



背後から聞こえる幻聴と思いたい、暇だと訴えてくる声に無視を決め込む。

何という馬鹿をまたやってのけたんだ私は…!


洗濯が完了するまで後25分。



25分もこのやり取りが続くのだろうか……。

洗濯機の前に仁王立ちしている女にかまってほしくて、話しかける男の図というやつはどう見ても怪しすぎる。




「ねえ茉希ってばー。」
「…、」




勿論。こうなってるのには深いのかは分からないが理由がある。