「……面白いね、すごく。」

「…、」

「俺、占い師さん気に入った。」



゙占い師さん、名前は?゙


片肘をつき、手の上に顎を乗せて私に問う。



「茉希…、」

「そのまま?本名なんだ?俺は…、青。」

「あ、お…?」

「うん。」


男は可愛く笑って見せると、ぼそり。今日の勝負勝者はまだいない、と酷く愉快げに囁いた。

青と名乗った男の口調は、挑発的なもの。




青の言葉に不快感を抱いたのは、勝負の内容が青の人生を見ることで。私にば未来゙の形しか見えなかったから。

勝者は決まっているはずなのに……、



「茉希の占いは当たってるよ。俺が、大きな何かから逃げてるって言ったなら。」



でも、1つハズレ。

俺は人を好きに゙なろうとしてない゙んじゃなくて


゙なれない゙んだよ



「だから引き分け」