はにかんだ青の目はまともには見れず、俯き気味に手は無意識に右耳に触れピアスをなぞっていた。


その仕草を当たり前に見ている青は満足そうに笑うと



「恋人、みたいだ。」

「……何言ってんの。」

「照れてる?」

「っ、全然!」



覗き込んできた青の顔を両手で防いで押し返してみたが、青に手を捕まえられ。にっこり。


「でも、時期にそうなるよ。」

「…な、なに…、」

「だって。今もほら、」






「茉希が俺を求めてる。」





これは直感。

妖艶に笑ったその笑顔と
自信に満ち溢れたその顔を


私は忘れないだろう。