お母さんと別れ私は自分の
クラスへと向かった。
向かう途中、階段で男の子と
すれ違った。
ネクタイが緑だから2年生だと
すぐにわかった。
なぜかわからないけど私はその人を
ずっと目で追っていた。
姿が見えなくなり我に返る。
教室に入ると人はまだほんの数名。
人見知りの激しい私は自分から
話しかけることが出来なくて
ただ戸惑ってしまう。
「おはよ」
だんだんと人が増え始めたころ
後ろの席の子が話しかけてくれた。
「あ、おはよう」
緊張して目を見れなかったけど
なんだか背が高くてスラっとした
お姉さんのような子だと
いうことはわかった。