「誰…ですか??」

「僕??うーん…僕はヒーローかな?」

「ふざけないでください」

「どうして泣いてたの??」

「なんでもないです」
優は制服の袖で涙を拭こうとした。

「待って!」

「??」

その男の子は青いハンカチを差し出した。

「はいコレ…あと敬語使わないでいいよ」

「あり…がとう」

「よくできました」

ヨシヨシと優の頭を撫でる。

「子供扱いしないで…よ」

「ごめん ごめん」