「や…ちゃん!やち…るちゃん!」 はっきりとは、聞こえないが…。 誰かが、私を呼ぶ声が聞こえれる。 誰なんだろう…。 「やちるちゃんってば!」 あぁ、奏ちゃんか。 「大丈夫?うなされてたみたいだけど…」 「大丈夫だよ。ただちょっと怖い夢見ちゃって…」 「やちるちゃん!そういう時は枕の下に漫画本入れると大丈夫だよ!!」 彼女はそう言うと、ニコッと笑った。 多分、漫画は渚さんの受け売りだろうな…。