「あの、すみません。」 「はい?何かな?」 「えっと、今日転校してくることになってる鷹凰…」 「鷹凰寺やちるちゃんね」 女の人は、私が名前を名乗る前に、私の名前を口にし…。 「それじゃ、担任の先生呼んで来るから、ちょっと待っててね」 「はい。」 女の人は、ニコッとすると席から立ち奥へと行ってしまった。 しかし、すごいなぁ~。 この職員室…。 辺りをキョロキョロと見てしまう。 なんか、宮殿みたい? なんて思っていたら、スタスタと近づいてくる足音が聞こえた。