クラス替えから1ヶ月くらいがたち、外の雪も溶け、ようやく寒さが和らいできた5月頃。
「恋したいぃ…」
つい先日、彼氏に手紙で別れを告げた私は、部活中にもかかわらず美子と恋バナ中。
「誰かいい人居ないの?」
ってお決まりの台詞。
居たら苦労しませんよ…(苦笑)
「残念ながら居ませーんっ」
「じゃぁさ~バドミントン部で付き合うとしたら?」
えぇっ、予想外の展開!
ぐるりと体育館を見回す。
んー…難しい。
「祐生…かな?」
コートを見ると楽しそうに羽根を打っている祐生。
顔はかっこいい方ではない…けど
優しくて、真面目で、冷静で、頼れる。
人一倍努力家でバドミントンも結構強い。
「あぁ~わかる!美子もだなっ♪」
「やっぱり~?」
