暫くして、黒のゴミ袋に、そっと優しく入れる。


そして、大事に抱えて階段を下り、向いの電信柱から少し離して置く。


そう、ゴミ収集車に持って行かれないように…。


それを窓越しに、薄ら笑いを浮かべて、さちヱが見ていた。


お尻をボリボリかき、壊れかけの眼鏡を掛け直しながら…。