【短編】 夢恋ビーナス

ユウジは、ボソッと呟いた。


「何か言ったかい?」


ユウジは、階段を駆け下り、どっかへ去って行った。


サチヱはいつものように、お尻をボリボリかき、壊れかけの眼鏡を掛け直した。


そして、ニヤッと薄ら笑いを浮かべながら、部屋へ戻って行った。