次第に、うっとりしてきた。


まるで、魔法か呪文に掛かったようになっていく。


コウスケは、おもむろに、鉛筆を取り出してきた。


輪郭をなぞりながら、整えていく。


(君…女性…ビーナス…女神…)


頭の中で、こだまする。


輪郭に、コウスケなりの修正が加えられていく。