~七海side~

まさか椿がこんなことを想っているなんて知らなかった。

椿の話をそっと扉の外から聞いて涙があふれた。

そんな私を相模さんはそっと支えてくれた。

今、相模さんが私の隣にいてくれるのは椿のおかげだって事私は知ってる。

私が眠っている時の間の話を全て相模さんに聞いたから。

椿が出した条件の事も。

『これからは椿ではなく私を一番に守る事。』

私はこれを相模さんから聞いたとき涙がでた。

でも相模さんは私頭を下げた。


「すみません。私は七海さんの事を愛しています。
しかし・・・。優先すべき順位は何があろうと組長なんです。」


そう申し訳なさそうに頭を下げたの。

だから私は言ったの。


「何を言っているんですか???
何があろうと椿を守ってくれないと困ります。
すみません。私相模さんの事は大好きです。
でも・・・。椿の事はそれ以上なんです。
大切な親友より自分。そんなこと考えられません。

だから。もし相模さんが椿を守らなかったら私は相模さんを許しませんから。」


私の言葉を聞いて相模さんは、とても驚いた顔をしていた。


「組長はたくさんの人にこんなにも愛されているのに・・・。
幸せになってほしい。」


そんな相模さんの言葉を聞いて。


「私たちが椿を幸せにしてあげません???
椿が私たちにしてくれたように。」


「そうですね。
ところで・・・・。七海さん。私とお付き合いしてくださいませんか・・・?」


「・・・・・。はい!!!!」


まぁ・・・。椿は私たちがこんな会話をしているとは知らずにこっそり家を
抜けだしていたみたいだけど・・・。