「佐山さーん。診察室へ。」
『七海・・・?ついてきて・・??』
「うん!!」
「えー佐山さん。検査の結果・・・ご懐妊されてますね。
今8週目に入っています。
小さいですけど見えますか??これがあなたの赤ちゃんです。」
先生はそう言って小さな小さな写真を見せてくれた。
「あなた年齢は??」
『16歳です。』
「相手は分かっているの??親御さんは??」
『相手は分かってます。両親は二人とも11年前に他界しました。』
「そう・・・。どうする??産みますか??それとも・・・。」
『・・・産みます!!』
「簡単じゃないのよ??できる??」
『できます。小さいけど大切な命だから。』
「そう・・・。その言葉を聞いて安心したわ。
・・・。ご懐妊。おめでとうございます。これから大変だけど一緒にがんばりましょう。」
『はい!!!』
お会計をすませ私と七海は病院を後にした。
「椿・・・。私にできることあったら言って???
なんでも協力する。」
『ありがと・・・。これから組のみんなにも話さないといけないことあるし・・・。
七海にもまだ言ってないことあるの。
今日泊まっていってくれない??
なんか一人は不安で・・・。』
「もちろん!!さぁ!!早く家に帰ろう??」
『うん!!あっ!!みんなを集めてもらうように相模に連絡入れとくね!!』
「うん。」
『もしもし。相模??相模・・・。私・・・。妊娠した。産むつもり・・・。
えっ??あ・・・。うん。わかった。ありがとうね??
それで、そのことについてもみんなに話したいから広間に集めといて??
それから今日七海泊めるから!!』
「相模さんなんだって??」
『俺は組長のためなら組長の望むことなら何でもします。だって!!』
「きゃー相模さんかっこいーーー!!」
『七海はほんとに相模が好きだよね。』

