私はその手紙を龍雅に渡した。
そして次の日・・・。
私はいつもより30分も早く学校にいた。
それは高橋先生と話をするため。
昨日の夜私の携帯に高橋先生から電話があった・・・。
なんで私の番号を知っているのかは分からないけど・・・。
私の今の状況を知っていた。
それで話がしたいからということだ。
私は高橋先生を訪ねに職員室に足を運んだ。
「失礼します。高橋先生。お話が・・・。」
私がそう言うと高橋先生はすぐ来てくれた。
『早かったな。相談室に行こうか。』
「・・・・・。」
私は何も言わずに後をついて行った。
『さっそく本題だ。』高橋先生がそういい出したとき。
「先生。その前に一ついいですか??」
私はこの高橋って男を信じていない。
松川組のスパイかも・・・。なんて思ったりしてる。
内部しか知らない松川と佐山の関係。
なのに高橋は知っていた。
この時「芝居はいいよ。」って言おうと思った。
でももう少しワナにかかっていようと思った。
そっちのほうが私には好都合。
『なんだ』
私はあまり関係ないことを聞いた。
「なんで私の携帯番号知ってたの??」
『そんなの教師の特権だ!!』
「あっそ。」
この時から私のカンが確かなものへと変わっていった。
いくら教師でも携帯の番号は知らないはず。
私はこれでも佐山の組の組長。だから私が学校に教える番号は自分のではなくいつも龍雅の番号を記入してるからだ。
私が気付き始めたとは知らずに高橋は話続けた。
『お前の命俺が守ってやるよ。』
「何いってんの??別にいいよ・・・。」
『俺に守らせろ。今日松川組に行くんだろ??俺もついて行く。』
・・・・。私のカンは確かなものとなった。
私が今日松川組に行くことを知ってるのは佐山の人間と・・・。
・・・・。松川組だけだ。
昨日の夜松川には電話をしておいた・・・。

