「どうもしない。私はこのままの生活を続ける。七海には後で電話するつもり。皆にも被害がないように明日。松川に手紙を出す。
その手紙を。私が自分で持っていく。それに誰かついて来て欲しい。
もしかしたら命を落とす覚悟でな・・・。」

またざわめき出した。

高校生や新入りは下を向いてしまった。

もしこれがお父さんだったら皆ついて来てくれたかな・・・。なんて思ってしまった。

そんななか・・・二人の手が挙がった。

それは・・・・。

「「俺らがついて行きます。」」

「龍雅・・・。青葉・・・。」

『俺は亡くなった組長と約束しました。命に代えても組長をお守りすると!!』

龍雅とお父さんがそんな話をしてたなんて初めて聞いた・・・。
改めて愛されてた事を実感できた気がする。

『俺は・・・。今まで俺たちのために頑張ってきた組長を知ってるから。
それに組長がいなかったら今俺はココにいなかった。だから組長のためなら死んでもいい。』

青葉と私が出会ったのは奇跡だと思う。

「龍雅。青葉。ありがとう。でも私は命に代えてもお前らを守るよ!!お父さんがしたように。皆私の家族だから・・・。」

『ありがとうございます。明日。組長が学校から帰ってきたら行きましょう。』

龍雅の言葉に私も青葉も頷いた。

そしてみんな解散し、私は七海に電話をした。

遊園地であった出来事も智の家での出来事も明日の事も全て話した。

そしたら七海も
『智君がいいなら私も椿を守っていいよね??私は何があっても椿から離れないから。』

私は本当にいい仲間をもったと思う。

七海との電話が終わると私は松川に手紙をかいた。

【松川健一様。
私の父と母との関係聞きました。あなたは本当は私に消えて欲しいんですよね??
母と父が死んだ日。いいえ、あなたたち松川組に殺された日。あなたの本当の目的は私と父だけだった。でも私の存在が母を失う事になった。だからあなたは私を許せない。違いますか??。

でも私の身近な人を不幸にさせるのは極道の道としてずれてる。
私はあなたから仲間も恋人も家族も守ってみせる。
あなたの勝手にはさせない。
      佐山 椿】