私はヤクザ




私は手紙を開けた。そこに書いてあったのは・・・。

『佐山椿さま
先日は大切な組員にケガを負わせてしまい申し訳ありませんでした。

でも私が電話で言った事。本気ですからね。
それと・・・。
いつか近いうちに佐山組をつぶしに行きますから・・・。
あなたの身近にいる人間も幸せにはさせない・・・。
  
  松川健一』


この手紙を読んで私は走りだした。

行き先は智の家・・・。

「智!!!あけて!!」

私はインターホンがある事も忘れて必死にドアを叩いた。

『どうしたんだ!!椿!!大丈夫だったか??』

「私は大丈夫・・・。智とサクラちゃんは??ケガとかしてない??」

『大丈夫だ・・・。まず上がれよ。』

「うん・・・。」

私がリビングに行くと智のお母さんも家にいた。
もちろん赴任先から帰ってきたお父さんも・・・。

お母さんは智から大体の事情は聞いたらしく私の心配をしてくれた。

お父さんにはお母さんが話してくれたらしい。

『椿ちゃん。ありがとう。智とサクラを逃がしてくれて。』

「いえ・・・。危険な思いをさせてごめんなさい。」

『大丈夫だった??』

「はい。でもお話があってきました。」

『話??』

「はい・・・。もう私とは関わらないで下さい。」

今にも泣き出しそうだったけど。頑張って抑えた。

『どうゆうことだ??椿・・・』

智の声は怒りでか声が震えていた。

「さっき松川の組員から手紙を受け取った。」

私はさっきもらった手紙を智達に見せた。

読み終わった智は・・・。

『この手紙がなんだ??』

「なんだって・・・。智達も危険な目に合うことになるんだよ??」

『だからなんだ。俺は何があっても椿の傍にいるって言っただろ!!』

「でも・・・。お母さんやお父さん。それにサクラちゃんまで危険な目にあわせられない。」

『お前はそれでいいのか??』

私は気付いたら泣いていた。

「・・・私にはこうすることしか智達を守る方法がないの・・・。
もう。大切な人を目の前で失うのはイヤなの・・・。」

私は泣き崩れた。