私はヤクザ




智は飲み物を買いに行って今はいない。

「サクラちゃん眠い??」

『・・・・うん・・』

目をこすりながらウトウトし始めた。

「少し寝ていいよ!!」

そう言うとサクラちゃんはすぐ私の腕の中で眠りだした。

その寝顔がとても可愛くて・・・。
そんなことを思っていると・・・。

『お待たせ!!並んでたら遅くなった!!』

飲み物を買いに行った智が帰ってきた。

「しー!!サクラちゃん寝ちゃったから!!」

私がそう言うと

『えっ!!寝たの??重いだろ!!ごめんな・・・。』

「いいよ!!飲み物ありがとう!!」

『あぁ。あそこにベビーカーあるからもってくるな!!』

サクラちゃんは5歳。だけど小柄なためよく3歳ぐらいに間違えられるらしい・・・。

『持ってきたよ!!』

「ごめんね!!ありがとう!!」

私がサクラちゃんをベビーカーに乗せようとしたとき、サクラちゃんが私の服を
握ったまま寝ていたため私から離れなかった。

『まじかよ・・・。こいつガッシリ椿の服握ってるよ・・・。』

「・・・。いいよ!!このままで!!私抱っこしたままで大丈夫だから」

『ごめんな・・・。』

「いいよ!!!」

私と智はそのままベンチに腰を下ろし、いろいろな話をした。

そんな話をしていると・・・。

『ん・・・・んん・・・』

「サクラちゃん??起きたの??」

『・・・・うん・・・。』

まだ眠そうに目をこすりながら起きたサクラちゃん。

本当に可愛い。それに目元が智に似ていてドキドキする。

『よっ!!サクラ!!起きたか!!もう5時だから帰ろうか!!』

『えーーーーー』

『えーーーじゃないの!!明日は保育園だろ!!』

『分かった・・・。』

そんな二人の会話を見ていたら・・・。

前から誰かが歩いてくるのが見えた。
それは1人ではなく・・・。10人ぐらいの団体。


嫌な予感がした。

『なんだアレ・・・。』