「君は食べないのか?」 デスクから少し離れたところに立っていた私に社長が聞いてきた。 「私は甘いものが苦手で…」 眼鏡の縁を押し上げながら言う。 「いや、少しは取った方がいい」 何故か苦手だと言うのに薦めてくる社長。 「お言葉ですが、私は甘いものが…」 「全く取らないのはよくない」 そう言ってガタッと音がしたら立ち上がってこっちへ向かってくる社長。