そこに咲くかたち。

ももちゃんの部屋はわりとキレイだった。 



ベッドルームはよくわからないけど…。 



ふたりでテレビを見ていた。

ももちゃんはソファーに座り、あたしは床に敷かれたカーペットに座り、ソファーに寄り掛かっている。 


お酒をどんどん入れたせいか、二人でテレビを見て笑ってるうちに、あたしの緊張はだいぶ治まっていた。 


あたしは3本目のビールを開けた。 



「よく飲むねぇ、ビールばっかり。腹キツクなんねぇ?」

「ヘーキー大好きだもん。」

「太るぞ、ビールは。」

「!!やめてよー!聞かないもーん!」 


あたしは自分で耳を塞いだ。 


ももちゃんはあたしの手を掴んで耳から離して言い続ける。 

「太る!太る!ビールは太る〜♪♪」

「わーー!聞こえない聞こえない!!」


ふと、目を合わすと、すぐ前にももちゃんの顔がある。 


ドキンッ 


沈黙。 


両腕を掴まれ、 

後ろにソファー…、 


目の前には、ももちゃんの目。 




心臓が……強く脈打つ。