そこに咲くかたち。


意外だった。 


怒ってない。 


「今、愛希ちゃんにメール作ってた。仕事抜けられないのかな?と思って。大丈夫だった?」

「ごめんね。店忙しくて抜けられなかったの。…会えなくなっちゃったね。」
 

なんかあたしは泣きそうになった。 



やっぱり、 




会いたかった……。 







「……今からじゃ、会えないの?」

「え…?」 

「俺は、少しでも愛希ちゃんに会いたかったんだけど…」

胸が、 


胸の奧が痛い。 


キュン  って鳴る。 



ドキドキする。 


「あ……、会える。」






あたしたちは近くの公園の駐車場で待ち合わす約束をした。