そこに咲くかたち。

あたしはゆっくり歩いた。

少しずつ
少しずつ…

考えながら…
思い出しながら…


小雨の中を歩く。




自販機にお金を入れている手元が見えた。 


「……………」


なのにボタンも押さずに、ももちゃんはそこに立っていた。


だだ立って…… 


雨に濡れて…… 








何……してるの? 




あたしはももちゃんの後ろからそっと近づいて、自分の吸ってるタバコのボタンを押した。 


「!!?」 


あたしはしゃがんで、出てきたタバコを掴む。 


「あ…」 

「……ありがと☆」 


ももちゃんはただ驚いたような顔をして、あたしを見ている。 

「……デジャヴ?とか思った?」 

「……思った。」

「…へ?」

ふざけていったつもりの言葉に、予想しなかった返事が返ってきた。 

「今、思い出してたから……、初めて会って、飲みに行った日のこと。」 





そう言って、ももちゃんは笑った。 



優しい笑顔。 







ねぇ
あたし……… 





伝えてもいいかな?