そこに咲くかたち。

ゆっくりとドアを開けて、静かに閉じた。 
入った瞬間から、ももちゃんの匂いがあたしの周りを包み込む。


それは……
大好きな匂いだったの…。 

スイッチを探して電気を付けた。廊下をリビングに向かって歩きながら、開いていた扉から寝室を覗く。 

ベッド…乱れてる…。 
寝てたのかな……。

あたしはそっとベッドに座った。 
同時に思い出す。 








カノンちゃんのケータイで見た、画像。 





このベッドで……
二人で…… 







「―――ッッッ!!」
あたしは立ちあがってキッチンに行った。 
勢いよく冷蔵庫を開けて、出した缶ビールを一気に飲み干す。







ねぇ 
ももちゃん……。 

この缶ビールは……二人で買いに行ったんだよ?

二人で……… 
飲もうねって……  

酒屋の特売…… 
買い溜めしたんじゃん……。 


まだ1週間もたってないよ……?











「………うそつき……。」






あたしはキッチンに座り込んで、ひたすらビールを飲み続けた。