そこに咲くかたち。

深夜2時…。 
人通りのない、住宅街のアパートの前に、あたしは一人、立ち尽くしていた。 
「待っててって……。」

あたしは自分の手の中にある鍵を眺めた。 
ももちゃんの部屋の鍵。 





なんで…… 






なんであたしが待ってなきゃいけないの…!? 



ふたりで行っちゃって



なんであたしが……。 




馬鹿馬鹿しい! 
やってらんない!! 



あたしは車のドアを開けた。 

「あ…、でもこれ…。」

アパートの鍵をあたしに渡して、ももちゃんはカノンちゃんを送っていった。

これがなきゃももちゃん、部屋に入れないじゃん!!


「ッッ!!もうッッ!!」

バンッッ!! 

あたしは車のドアを力一杯閉めて部屋の方に歩きだした。 





ポストに突っ込んで帰る。 




そう思った………けど…。









「………ないじゃん……。」

ポストは部屋の外にはなかった。玄関のドアに窓が着いてるタイプのポストだけ……。 


ん―――――ッッ!!
どうするんだよぉ……。