彼女は今年も同じ事をしました。

たしかに、私は美術部に逃げました。

だって、辛かった。

体育館に入るのも、防具をつけるのも、竹刀を持つのも、私たちが罵られる中楽しそうに先輩たちに指導してもらっている彼女と親友1を見るのも。

何もかもが苦痛で、部活がない水曜日以外は、ホントに学校に行きたくなくて。

なんどもずるやすみをしました。

たしかに私は、逃げた。

だけど、この判断って間違ってたんでしょうか。

社会に出たら、嫌だからって逃げられない。

それはもちろん、分かっているつもりです。

だけど、登校拒否のような状態になる方が、将来的に困るじゃないですか。

部活か、出席日数か、どっちが大切か一目瞭然じゃないですか。

今年の1年生は、こころのない人でした。

私を見かけるたび指をさしながら大声で『あぁ!剣道部から逃げた卑怯者だ』といってきます。

彼は、私がなぜ逃げたのか、それすら知らずに罵ってきます。

彼だけじゃない。

彼女にも、親友1にも、とても才能があるこにも、私は何も話していなかった。

その他2の女子部員と、元から剣道をやっていた子にしか、相談していませんでしたから。

だから、彼女たちにだって私が逃げた理由がわからないはずです。

なのに、文句を言われなければならないのでしょうか?