『なんて…残酷な。』
やはり腹部の傷が痛むのか、彼は少し顔を歪めます
状況が掴めない男の子は心配そうに彼を見つめています
そして、先程の叫び声で目を覚ましたのか子供達が一斉に駆けてきました
「なにしてるんだ!!
この悪の大魔王め!」
「ピエロさんをいじめちゃダメだよ!!」
そして子供達は口癖に市長に向かって叫びました
「仕方ないじゃないか、やはり彼も早く殺しておくべきだったとさとったんじゃ。
いつかはわしだと分かる日がくるかも知れない。
そう思ったら毎日眠れない夜を過ごしてしまう。」
俯いた顔をゆっくり上げ、市長は下劣な笑いを浮かべながら彼を見据えた
「お前さんがあの時、あの家に訪れた、そのお陰で今わしは苦悩から解放されるんじゃ…!!!!
はははははは…!!!!!!」