「そっか…ごめんね、ピエロさん。」
『なんで、君が謝るんですか。』
「どうしてかな。」
男の子はきょとん、とまるで自分の言葉にびっくりしたように呟きました
『…………その話には醜い続きがありまして―。』
彼が何かを言おうとしたその時
ギラリ、と何かが光りました
「危ない!
ピエロさん…!!!」
何かから彼を庇おうと男の子が彼の前に出ようとしますが、彼は男の子が前に出るより先に思いっきり男の子を突き飛ばしました
「痛ッ…!!!」
男の子は肘を押さえてゆっくりと立ち上がります
「ピエロさん、なんで……!!」
そして次の言葉を発しようとした次の瞬間、目の前の光景に言葉は泡のように消えていきました
「ピエロさん…!!!」
はた、はた
地面に落ちて、赤くそめていくそれは
『はは…、まさか貴方だったとは…。』