次の朝


男の子は叫び声で目を覚ましました


驚いて飛び起きると、窓の外には沢山の人が


「あぁ…!!!
私の可愛い娘はどこ!」

「おーい!!
誰か俺の息子を知らないかー!!」


町の皆は通りという通りを全て駆け巡ります

探し疲れて通りに座り込んでいる人もいました



どうしたのかな、男の子が不思議そうに外を眺めていると母が青ざめた表情で部屋に飛び込んできました


「あぁ、よかった!!
貴方は無事なのね…!
本当に…本当によかった…!!」

「どうしたの?
お母さん…?」

男の子が聞くと、母は悲しそうに微笑むだけでした

「大丈夫、大丈夫よ。
貴方は私が守るからね。」

そう言って母は自分の息子を愛おしむように抱きしめました


男の子は黙って抱きしめられたまま、空を見上げました

かのピエロはどうしているのかと