俺、生きてる。


さっきまで死のうとしてたのに
今は生きていることが
当たり前の様に考えていた。

痛いとか、
見慣れた景色が見えてるのとか、
手を動かすのとか、
当たり前の様にやっていた。


俺は本当に死にたかったのか。

わからない。

ただ


生きててよかった。


そろそろ人が出てくるだろう。
気づかれないうちに
いかなきゃいけないな。


「よっ…と」


立ち上がったけど
足がかなり痛い。


あ…俺、もしかして
座ってた?
もしかしなくても座ってた。