「教えてくれないと…斬っちゃうよ?」



いつもは冗談じみているが、
今の沖田さんの瞳はいたって真剣そのものだった。



斬る…殺される…

ここで死んだら未来に帰れるかもしれない


「それもいいですね。」

心の声がつい口にでてしまった。



「どうしてそんなこと…言うの?」


沖田さんは哀しそうな瞳で私を見つめる


だって私は『ここ』で生きる意味がわからないから


『ここ』で生きていく理由がないもの。