決めたんだ、もう足手まといにはならないと…


断られてもごり押しして、
無理矢理にでも稽古をしてもらおう。
と思ってたけど、斉藤さんは案外あっさりと承諾してくれた。




「でも夕餉の時間が近いから今日は、
持ち方だけ教えよう。」



斉藤さんは2つ木刀を取り、
私に一つ渡した。



「まずは鍔の傍を右手で握り、左手は右手から指一つを置いた処で握る。」



言われた通りに握ってみる


斉藤さんにふぅ。とため息をつかれた



「違う。」