剣の稽古だと…?


こいつ本当なのか?


見垣を見ると至って真剣な表情だ。


「まぁ別にいいだろう…」


すると見垣の表情はみるみるうちに明るくなった。




「本当ですかっ!?ありがとうございます!!」



「でも何故いきなり…?」



そう聞くと見垣は急にシュンっとして、

なぜか少し分が悪そうにこちらを見た。




「役立たずなのは…イヤなんです。」



小さい声ながらもはっきりと呟いた。