rain×rain【完】



空がこんなにキレイだと知らなかった。



澄んでいるようで、
だけどどこか濃厚で…



目の前すべてを碧に覆われた。


「桜ちゃん。」


その声で我に返った。



「あ、沖田さん。」


「何してるの?置いて行っちゃうよ。」


私が夢中で空を見ていた間に
どうやらみんなは集まっていてらしい



沖田さんや斉藤さんは羽織を羽織って
いつもとは少し違う雰囲気を出していた。