そんなはずはない… これはあのクシじゃない。 「落としたの…これでしょ」 俺はそう言って、 不思議な女の子に渡した。 んっ!? あれ?この子どこかで… 「あーっ!!」 俺が急に大声を上げたせいか、 その子は一度肩をビクつかせた。 「んっ?どうしたの平助…」 総司は不思議そうな顔をして俺を見つめた。 「この子!昨日の桜ちゃんでしょ!?」 「そうだね、僕はわかってたよ。今ごろ気づいたの?」 総司はバカだなと言わんばかりに クスッと笑った。