「副長、お取り込み中に失礼します。」 そう言って入ってきたのは 確か山崎…さん。 「明保野亭に長州系浪士が潜伏しているとのこと。」 私たちがいるのを気にせずに山崎さんは、 淡々と用件を述べた。 土方さんはチッと大きく舌打ちをし、 頭をガリガリと掻いた。 「適当に隊士を数名向かわせろ。」 そしてその場にどっかりと座った。 「今から土方さんの機嫌が悪くなるから、もう行こか。」 沖田さんがそう耳打ちをしたので部屋を出た。