「俺、夜の巡察って嫌いなんだよね~」 隣にいる藤堂平助が急に言った。 「そう?僕は好きだけどな~。 人目を気にせずに斬れるし」 「総司は相変わらず戦闘狂だなー すげえ怖いわ」 「平助は相変わらずお子さまだよね」 平助は子どもじゃねーと言って僕の背中を思いっきり叩いた。 !? 何か足音が聞こえる… 一人や二人じゃないな… 「なぁ…総司…」 どうやら平助もそのことに気づいたようだ。 『誰かっ!!助けて!!』 !! 「急ぐよ平助!」