見慣れた白い塀が見えてきた。 「屯所だ…。」 こんな所につながってるんだ… なんて私が関心してると、 桂さんと高杉さんが立ち止まった。 「ここまででいいか?」 「あっ、はい。ありがとうございました」 私は深々と丁寧に頭を下げた。 「一つ約束してもらいたい。」 高杉さんが真剣な眼差しで私を見た。 「俺たちが送ったことは黙っていてくれないか?」 私は素直にコクリと頷いた。 高杉さんは「いい子だ」と言って微笑んだ