rain×rain【完】




見慣れた白い塀が見えてきた。


「屯所だ…。」



こんな所につながってるんだ…

なんて私が関心してると、

桂さんと高杉さんが立ち止まった。



「ここまででいいか?」



「あっ、はい。ありがとうございました」

私は深々と丁寧に頭を下げた。



「一つ約束してもらいたい。」


高杉さんが真剣な眼差しで私を見た。



「俺たちが送ったことは黙っていてくれないか?」



私は素直にコクリと頷いた。


高杉さんは「いい子だ」と言って微笑んだ