rain×rain【完】




とりあえず見つからないようにしないと…



今になって思うが、私たちは新撰組にとったら捕まえないといけない身だ。


それなのに八木邸まで送るなど…



敵の本拠地へ行くようなものではないか!


これってかなりの危険が伴う任務だ。



「どうかしましたか?」


見垣は人の気も知らずにピョコっと顔を覗いてきた。



ほんと人の気も知らないで…



「いや、何もない。」



私は見垣に心配させまいと微笑んだ。