とりあえず見つからないようにしないと… 今になって思うが、私たちは新撰組にとったら捕まえないといけない身だ。 それなのに八木邸まで送るなど… 敵の本拠地へ行くようなものではないか! これってかなりの危険が伴う任務だ。 「どうかしましたか?」 見垣は人の気も知らずにピョコっと顔を覗いてきた。 ほんと人の気も知らないで… 「いや、何もない。」 私は見垣に心配させまいと微笑んだ。