rain×rain【完】




「…くそっ!!」



俺は自室の壁を思いっきり殴りつけた。


なんであの時ちゃんと捕まえておかなったんだ!?


何が何でも手を放すんじゃなかった!!



容赦なく俺を襲う後悔。



「そんな自虐的な行為やめてくださいよ」


後ろからいきなり声が聞こえた。



後ろを見ると腕組みをした総司がいた。


「とりあえず朝まで…でしょ?」



「わかってらあ…」


俺は小さく返事をした。