「なんで…生きてるのかな?」


耳をふさぎたくなるようなイヤな言葉。


そんな悲しいこと言わないでくれよ。



「なんで…私が死ななかったのかな?」



俺はそんな桜を見ていられず、抱きしめた


「お前はっ…生きたかったんだ!!」


桜は俺の腕の中で暴れて叫んだ。



「違うっ!!死んでやる覚悟なんていつでもできてる!!死なんて怖くない!!」



俺は桜が動けないように、それの倍以上の力を込めた。



「お前は助けを呼んだ。
…それはお前が生きたいって思ってる証なんだよ!!」



その言葉を聞いた途端に桜はおとなしくなった。