急がなきゃ。


急がなきゃ。



「おい、そこの野郎…どこに行く気だ?」

道の脇から数人の浪士が出てきた。



私はそいつらに見向きもしない。


ここで止まってしまったらダメなんだ。


腹が立ったのか、そいつ等は私を追いかけてきた。



「おいコラ!!待たんかい!!」


私はひたすら四国屋へと走りつづける。



もうすぐだ。


四国屋が見えている。



原田さん、斉藤さん、土方さんっ!!


助けて!!