「左之助~おかわりぃ~」 そう言って酒を催促するのは…桜だ。 厠から帰ってきて「一杯だけ」と言って、この様だ。 ちなみにまだ五杯しか飲んでいない。 どんなけ酒に弱えんだよ… 呆れる俺をよそに桜は言う。 「左之助~グラスいーっぱいにいれて~」 ぐ、ぐら? なんて言ったんだ? 「ちょ、桜もうやめとけって。」 平助が桜から杯を取り上げた。 「何すんのよぅ…平助のくせにぃ~」 おいおい… さすがにかわいそうだぜ… 平助はあまりにもショックだったのかその場にボーっと突っ立っていた。