「桜!!」


廊下で私は誰かに引き止められた。



「土方…さん。」



引き止めたのは土方さんだった。



「この前は…悪かった…な。」


土方さんは顔は私の方を向いているが、
目線は下の方を向いていた。



気にしてたんだ…


「気にしないでください。」


「そうは言っても…」



「なら…ちゃんとおミツさんのことと向き合ってください!!」



うじうじ言う土方さんに向けて私は少し声を張り上げて言った。


「逃げてばっかないで…目をそらさないでちゃんと受け入れてくださいよ!!」