「ほら、桜も呑めよ。」


そう言って私にズイズイと左之さんがお酒を進める。



いやいや…


私は未成年者ですから。



とりあえず注いでもらうだけしてもらうことにした。



「ほらほら、一気にいっとけよ。」


左之さんはさわやかな笑顔でサラリと言う


「えっと……厠に行ってきます…。」



私はひとまず部屋を出ることにした。