rain×rain【完】





私はキレイな着物に身を包んで、
お酒のお膳を持っている。







あれから少しの時間だけど私はみっちりと島原の作法とやらを教え込まれた。









私は大きなため息をつき、部屋の前で止まった。



昼の間は静かな町だな、なんて思ってたけど
夜は本当に派手だ。





何もかもが赤っぽいランプで…
ランプじゃないだろうけど、灯りで照らされていて



なんて言うか…誘ってる、て感じ。














「やっぱり緊張するなぁ…」






目の前の部屋では何やら明るい笑い声が聞こえる。







私って人と接するの苦手なんだよね…。



そう思いながら静かに障子を開けた。