rain×rain【完】




「じゃあ左之さんが僕の相手、してくれない?」



総司はニッコリと微笑みながら俺を指名した


おい…その笑顔とてつもなく黒いぜ…



俺はサーッと全身の血の気がひいていくのがわかった


「遠慮…させてもらうぜ。」



「たまには相手してよ。左之さん」


そう言って総司は俺に木刀を投げた


おいおい、まじかよー



俺は誰かに助けを求めるべく周りを見渡す


誰も俺と目を合わせるやつはいない


ちきしょー!!

お前らあとで覚えとけよ!!


俺は足元に落ちている木刀を拾った。