桜ちゃんはじっと真剣に話を聞いている。
「その人は…ミツ姉さんは土方さんの心にずっといるんだ。」
そう、想いがあまりにも大きすぎて…
「ミツ……」
桜ちゃんは虚ろに僕の言葉をくり返す。
「ミツさんは…裏切ったんですか？」
裏切る…か…
土方さんそんなことまで言っちゃったんだ
「…土方さんとミツ姉さんは将来も約束した。」
あの時の２人は悔しいけど本当に幸せそうだった。
「だけどその約束は守れなかった。」
僕はその後に「土方さんもミツ姉さんも。」と付け足した。
そうだよ、裏切ったのはミツ姉さんだけじゃない。
土方さん…あなたもでしょ？
