rain×rain【完】



「総司、てめぇはさっきから何を騒いでやがるんだ?」



そこにはめちゃくちゃ不機嫌な顔をした土方さんが立っていた。


!!
まずいっ!
土方さんいつの間に大阪から帰ってきてたんだ!?


「あっ…いえ別に…」


やばい…土方さんがこのクシを見るとどうなるか計り知れない。



僕はそっと前にあったクシを手に取り隠した。


「おい総司、今てめぇ何隠したんだ?」


「いえ…なに…」


「いいから…出せ!!」


仕方がない…


もしかすると土方さんは桜ちゃんに…


それだけは止めないとね…


そう心に誓い僕はしぶしぶ持っていたクシを見せた。