rain×rain【完】



「…うして…。」


沖田さんの手がふるふると震えている。



「どうして君がこれを持っているんだ!?」


あまりに大きな声でどなられたので私は驚いて肩を大きく上げた



このクシが一体何だって言うのよ?


ここまで話したんだ。

べつに今さら隠す必要なんてない

「おばあちゃんから貰いました。」


私は素直にそう答えた。


スパンっ


いきなり部屋の障子が開かれた