温かい君の手



追ってくるかと思った父親はお風呂場を通り過ぎてさっていった


でもすぐにはここをでれない


お風呂の中はお湯がはってあって湯気で暖かかった




―…とりあえず座ろう



壁に寄り掛かって座り込んでこれからどうするか考えた


出ていくしかないのかな?


あんなに暴力を振るわれてもまだ父親をとる