カサ、カサ、カサ


足音が聞こえてきた

どうせまたお兄ちゃんでしょ



ほんとウザい


そもそもお兄ちゃんのせいで


全てが駄目になってるんだから




「何してんの?」



「放っといてよっ。

関係ないでしょ。」


反射的にそう答えてしまった



「ゴメン。」




この声・・・


お兄ちゃんじゃない



じゃぁ誰?







「俊介君!?

どうしてここに?」






「澪ちゃんが見えたから、
話がしたいと思って。」




「あっそうなんだ。
ゴメン、酷いこと言って。

お兄ちゃんかと思ったから。」



「じゃぁ横座っていい?」






「勿論。」